日本人の精神的特質は民主主義という制度にとってどのように働くのか?


  この本を書く動機のひとつは、日本人にどれほど民主的な精神が内面化し、定着しているのか。それと同時に日本人の精神的特質はどのようなものなのか。これらの問いを考え、問題提起するためである。今後の憲法改正に対しても、どう対処するればよいのか、少なからず示唆を与えることができると考えたからである。

 このような問いは私が考えるまでもなく、丸山眞男氏、加藤周一氏や鶴見俊輔氏において様々な角度から考察されている。この本では丸山氏の見解を中心に論を展開している。

 私の考えが示されているところは、キリスト教文化圏の主体と日本人の主体の在り方が違うという点。この考え方は文科省も考慮しているようである。また、憲法9条の思想を自己と他者との関係から、なぜ殺戮が個人にとって不自然なのかを基礎付けしたところなどである。

 


『日本と日本人』(評論)

日本人の精神的な特質とは何か、それを政治学者の丸山眞男の考え方を参考にして、考察したもの。また、自己についても述べている。

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活動を紹介

落語家・澄川白舟氏と私を中心に4、5人の仲間で左のような寄席を主催している。この寄席の大きな目的は、様々な分野の方にゲストに来て頂き、日本人の精神的な特徴を知り、その特質をどのようにすれば、より民主的な社会にできるのかを、古典落語を通して考える企画である。

 

 第1回は詩人のアーサービナード氏、第2回は宗教学者の山折哲雄氏、第3回は京大人文科学研究所の山室信一教授、第4回は脚本家の菱田シンヤ氏である。

 

今までに日本人の集団主義を山折氏にお聞きし、山室氏からは憲法の前文の平和的生存権という考え方を学んできた。今後も「日本人のこころとマンガ」などの企画を立て、主催していきたい。

 

次回、第5回は島田妙子さんと「怒りについて」考える予定。詳細はまたお知らせします。

                澄川白舟のホームページ➡http://sumikawaryu.com/

                 

 

 

 

  企画にはシリーズ「世界はどうなっているのだろうか」がある。これは、現在、世界はどのようになっているのか、という視点から考えるもの。アジアの中で日本は確かに、高度に発展してきた社会であるが、今後はどう展開すればよいのか。視点をひろく取り、そこから深く考え、平和で民主的な社会を構築するための企画である。

 

カンパをよろしくお願いいたします。 名義:水口秀樹 ゆうちょ銀行 普通預金 2426490

                          京都銀行   普通預金 3064754

 


 

 

 京都府生まれ。海外旅行に行っても日本食しか食べない。少しは挑戦しますが、胃腸があまり強くないのだ。哲学、文学や政治学に興味があり、民間の学者をめざしている。現在は京都爽庵カフェで学習会を主催している。最近、「宗教とは何か」というシリーズも始めた。